皆さんこんばんは。小松菜といいます。
GWも終盤ですが、いかがお過ごしでしょうか。
今夜は↑のお題をもとに、おそらくはこれからもずっと大好きな被写体である「夜の水面」にハマったきっかけについて、少しだけ書いてみたいと思います。
「夜の水面」が好きになった原点は多分、ゴッホの作品である『ローヌ川の星月夜』です。
この作品は、ゴッホがフランスのアルルという町に滞在していた頃の作品です。
夜空に広がる満天の星とローヌ川の水面に反射する人工の光が同じ画面に描かれており、画面手前には二人の男女が描かれています。
私にとっては、どこかホッとさせてくれる大好きな作品です。
この時期の彼は夜景を描写することに強く関心を持っていたのだそうです(Wikipedia調べですが、いずれはきちんと本で学びたいところ)。
私が『ローヌ川の星月夜』を好きだと思う点は、夜闇の静けさの中に人の気配が確かに息づいているところです。
この作品が描かれた翌年の作品であるゴッホの有名な方の『星月夜』は、幻想的で圧倒されるけども、言いようのない不安に胸を撫でられるような、人の気配から遠ざかった夢の中のような印象を覚えます。
対するこの作品は、夜闇の中に何億光年も遠い場所から届く星の光が無数に瞬いており、その下には川の対岸のガス灯の光が何本もの筋となって水面に反射しています。
遠く離れていても確かに見える星の光も対岸に輝く無数の人の気配も、一人きりじゃないと思わせてくれる温もりがあります。言い換えるならば、鑑賞者が”ひとりでも世界と断絶していない感じ”とでもいいましょうか。
振り返ってみると、私が好きだと思う美術作品には夜景の中に「光」と「人の気配」が共に描かれていることが多いように思います(日本の作品では与謝蕪村の『夜色楼台図』や川瀬巴水の『東京二〇景・新大橋』など)。
以前有明で働いていた時期があるのですが、その頃は職場の人間関係に悩み気持ちが沈む日が多くありました。
そんなある日々の帰り道、ゆりかもめの車窓から見える夜の水面には、静かに行き交う船の舷灯が反射していました。
言葉ではうまく説明できないのですが、夜闇の中に在る”人の気配”をただ見つめている時間が、ささくれだった私の心を慰めてくれていたのだと思います。
苦しい時に得たその記憶は、私の心の深いところに沈んで、ずっと残り続けるものになりました。
他の人にとってはただの夜景であるそれを、私の心がただの「夜景」以上のものにしていたのだと思います。

長くなってしまったので、ここら辺で今夜は止めようと思います。
これからもマイペースに細々と投稿していくので、引き続きよろしくお願いします。
それではまた。
↓写真はまだ練習中で拙いところばかりですが、良かったらインスタグラムも見ていただけたら嬉しいです。